EXCEL管理の管理台帳をシステム化し管理工数低減とミスを撲滅
金型在庫管理システム
エクセルで台帳(管理表)を作成して管理しており、台帳には、品番や製造年月日、保管場所、保管期限、所有者情報、ショット数などの入力欄を設けておき、適宜、情報の入力・更新を行う運用をしている製造業が多い様です。
しかし、この方法での管理では、ポカミスでの記録忘れ、管理が煩雑で現場に負担がかかっている、管理に手間がかかりすぎている、管理の精度が低い、などの理由から、管理のDX化が課題となっています。
導入の目的
金型の管理工数の削減と、管理精の向上を図ることを目的としています。
情報をデータベース化することで、間違いのない入力・必要な情報に素早くアクセスでき、管理面で工数削減に繋がることが期待できます。
生産システムと連携させることで、現状、管理できていない金型ショット数についても管理できるようにしたい。
金型には以下の様な管理業務があります。
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金型図面の管理(新規の場合は金型図面番号の発行)
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金型の発注
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金型の受け入れ・検収
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金型使用に伴う使用履歴管理
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金型の寿命管理と保管所在地管理
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金型廃棄処置
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金型修理処置
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その他
これらはシステムの最終形ですが、データベースを柔軟に設計しておき、順次システム化を実施していきたいとのご要望でした。
システム構成
以下のコンポーネントを使用しています。
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-OS: Windows10 Pro
-Office:EXCEL 2013以上
-DB: PostgreSQL(or SQL Server Express) 《開発ソフト》
言語:C#
ソリューション
基本の処理
左記の金型管理現状フローに沿った形でシステム化を行います。
※運用フローは変わらない
金型図面の管理についてはシステム化の対象外とします。
金型発注/検収における「購買システム」との連携は実施せず、見積依頼書の作成部分のみシステム化対象とします。
本システムの利用は製造現場でのみ行うため、1台のパソコンにシステム(ソフト)をインストールして利用します。 社内LANを通じて複数台のパソコンからの利用はできないものとします。
追加の処理
このシステムでは、単に検査の自動化のみならず、出荷のためにを実現するためには、縦8列、横7列で計56個を1つのパレットに並べ、このパレットを9段積み上げる装置として、自動化することも必要でした。
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パレットに並べる為に、検査部から出てくるワークを吸着し、XYの56のポジションに整列配置する。
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並べるときに、どこが空いているかを確認する為に、カメラで格納状況を撮像する。
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パレットとパレットの間には、仕切り版を挟み込む。
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9段積みのパレットは、2箇所のパレット格納場所を作り、満杯になったら切り替えて動作するようにする。これにより、システムの停止時間を0とできる。